No.111 (北欧、米の発展) :
「民主党と共和党それぞれの成立事情とはどのようなものか?」
アメリカ第7代大統領のジャクソンは、「ジャクソニアン=デモクラシー」
と呼ばれる民主的改革を行い、これを支持した人々が、南部のプランターを
基盤に州権主義を主張する民主党を成立させた。これに反対した人々は、北
部のブルジョワや西部の農民を基盤に連邦主義を主張するホイッグ党を組織
し、1854年に共和党となった。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
現在の合衆国の二大政党である民主党と共和党それぞれを成立させるのが、
ジャクソン大統領を支持した人々と反対した人々であることに、大きな関心
を持ちながら学習に臨んでいる。
思考・判断:
民主党はアンチ=フェデラリスト(反連邦派)に始まり現在でも地方分権指
向であり、共和党はフェデラリスト(連邦派)に始まり現在でも中央集権指
向であることを把握しつつ、ジャクソン大統領を巡る二大政党の成立事情に
ついて的確に判断している。
資料活用の技能・表現:
ジャクソニアン・デモクラシーが、西部開拓やフロンティア・スピリットな
どを基盤として形成されたことについて、西部に生きた人々の様子を資料で
見ることにより、理解を深めている。
知識・理解:
ジャクソニアン=デモクラシーを支持した人々が民主党を作り、それに反対
した人々が作ったホイッグ党が後に共和党を結成することについて、基本的
な知識を身につけている。